名前:泣ける名無しさん 投稿日:2009-09-25
109 名前:名無しさんの初恋 投稿日:02/03/04 00:13 ID:v1GIAF/A
バイト先の女性がイタリアにいった。
彼女は伸び悩んだデザイナー、これが最後のチャンスだという。
僕と彼女が親しくなったのは去年の忘年会、
酔いつぶれた彼女を一晩介抱したお礼にと食事に誘われた。
それから、僕らはバイト後などに二人で食事をする程度の仲になった。
彼女は僕にいろんな話をしてくれ、年下の僕の相談を聞いてくれたりもした。
徐々に、僕は彼女に惹かれていった。
彼女からイタリア行きを告げられたのは初めてのドライブから一週間後だった。
僕は泣いた。彼女が困るのは分かっていたが、泣きつづけた。
彼女も辛かったはず。しかし、終始笑顔で「泣かないで」と僕を励ました。
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二人っきりで会ったのはその日が最後だった。 送別会でも、彼女は明るく振舞った。
僕も、「これはお祝いだ」と考えられるようになって、はしゃいだ。
みんなもめちゃくちゃはしゃいで、いつのまにか酔いつぶれてバラバラと寝た。
朝起きるとみんな顔はブンブクレ、目は真っ赤。
もちろん僕も彼女もだ。お互いの顔を見て思わず笑いあった。
一週間後、彼女はイタリアに立った。
酒が飲めない彼女の目が腫れていたことに気がついていたのは僕だけだろう。