名前:匿名希望 投稿日:2009-09-25
投稿日:2009/03/17 投稿者:匿名希望
下手な文章ですが、書かせて下さい。
素直になれない天の邪鬼気質なので、ここで吐かせて下さい。
俺の母方の祖父は兎に角お人好しでした。
自慢の祖父です。
小さい頃、母の実家に泊まりに行った時。
近くの公園にジョギングする為に走っていたら、後ろに誰かいると思って振り返ると、祖父が自転車に乗って俺の後を追いかけてました。
心配してたんだろうけど…自転車をフラフラしながら運転してたんですよ。
アレはマジでビビったね。
思わず俺は
「何しに来たんだ、帰れよ!」
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なんて言ってしまい、傷付けてしまったか…と思いました。ですが、祖父はニッコリ微笑んで
「お前が心配だから、帰るにも帰れねー。お祖父ちゃんな、お前が大人になるまで守るんだぁ」
優しく言ってくれました。
俺に兄が2人いますが、2人とも運動や勉強、それに人付き合いも上手く、当時両親に優しくされた記憶がありませんでした。
ですが、祖父は兄たちだけでなく、俺にも優しく接してくれた。
平等に扱ってくれた。
平等に愛情を与えてくれた。
とても嬉しくて、優しい言葉を掛けたかったのですが、やはり天の邪鬼気質である俺は
「バッカじゃねぇの!?自転車フラフラしてんじゃねぇか。馴れてねぇのに着いてくんなっつーの!」
でも、ニコニコしながら着いてきてた祖父が、大好きだった。
けど、小3の時。
祖父は病気になり、入院しました。
どうせ直ぐ治るだろうと思い、ロクに見舞いにも行きませんでした。
けどなかなか治らず、気が付けば地元から大分離れた、大きい病院に移動する事になりました。
ふざけんなよ…早く治れよ、なんて思い、母に頼んで病院に連れて行ってもらった。
そしたら…ショックでした。
祖父は年の所為か、俺を忘れていました。
俺が成人するまで守るんじゃねぇのかよ。
もう二度と、前みたいに自転車フラフラ運転しながら追い掛けてくれねぇのかよ。
泣きたくなりました。
覚えてないのは分かってた。
けど、手を握った。
そしたら、目を見開いて俺の名前を呼んでくれたんです。
吃驚しました。
掠れた声で、弱々しかったですが、優しく手を握り返してくれました。
「●●、大きくなったなぁ…元気で過ごしてるか?」
なんて言うので
「じーちゃんが小さくなっただけだっつの。それに、少なくともじーちゃんより元気だし」
涙声で言いました。
病気がなんだったのかよく覚えてしませんが、体調が悪いのに無理して明るく振る舞って、俺の話を聞いてくれました。
そして帰る直前
「お前優しい子なんだから、少しは素直になるんだぞ」
言われなくてもするっつーの!なんて言い捨てて、病室を出ました。
嬉しかった。
何故かこの時、祖父の病気は治るんじゃないかって思ってました。
けど、その3日後。
夜中に母や父が騒いでいたので、何事かと思い、起きたら
「お祖父ちゃん、病気が悪化して…死んじゃったんだって」
思考が止まった。
胸に何か穴が空いた気がしました。
嘘だろ、何でそんな冗談言うんだよ、と思ってましたが、母は泣きそうな顔をしていたので、事実なんだという事を、思い知らされました。
葬式では、色んな人が来てました。
みんな泣いてました。
「優しいお祖父ちゃんだったね」
「本当に良い人だったよ」
なんて言ってくれました。
その場では泣くのは我慢してましたが、夜、自分の部屋で大泣きしてました。
じーちゃん、俺高校卒業したよ。
俺、まだ少し天の邪鬼気質が抜けないけど、前よりかなり素直になってるよ。
母さんや父さんにも優しくされるようになったんだ。
そう言えば俺、専門にもうすぐ入学するんだ。
俺、じーちゃんみたいな大人になりたい。
じーちゃんが俺の目標だから。
だから、じーちゃんみたいになれるかどうか、見守っててくれ。
じーちゃん、大好きだ。
乱文長文すみませんでした。