名前:はうまち 投稿日:2023-11-17
免許証取得の為に、戸籍謄本をもらいに。
中身なんか見てなかったのに。
母親がそれを見て、「ごめんね。ごめん」だって。
薄々は気づいてたし、でも高校三年生が
情けないけど、母親の膝に顔を埋め
わんわん泣いていた。
今まで親や兄弟に偉そうに悪態ついたり
反抗してた自分が、その時から
汚物のように思えた。
何日かして、ふぬけていた俺の部屋に
連れが遊びにきた。
「俺は今までの俺じゃない。俺が後ろを
振り返っても、なんもないんだよ」
自嘲気味に話す俺に連れが一言。
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「おまえの生い立ちとかしらん。仮に今のおまえの親兄弟があかの他人になろうが、しらん」
「ただ一つだけ、おぼえとけや」
「おまえがどうあろうと、おまえはおまえ」
「おれは友達だろが」
「あと二度とお母さんじゃないとか言うな」
「ここに俺にきてくれと頼んだのは、誰かだ」
涙が止まらなかった。