名前:ありがとう 投稿日:2014-08-11
ちょっと昔のことを思い出したから書かせてくれ。
あれは中学生の時の話だ。
中学生の時の俺は背が小さく、力もなくて格好のいじめの的だった。殴られ、ものを隠され、むちゃくちゃな命令をされたり、服を脱がされたりもした。友達も見ているだけでだれも助けてくれない。
家に帰っても、両親は「いじめられるのはお前が悪い!うじうじするな!みっともない!」とか言われ、その時の俺にはどこにも居場所なんて無かったんだ。いつまでこの苦しみは続くんだろう…何回も自殺を考えた。友達も両親も誰も信じられなくなって虚勢を張ることしかできなかった。誰に相談しても何も変わらないって思ってた。
そんなときだった。
四月、新しい先生が俺のクラスの副担任になった。その先生はトイレで俺がいじめられている現場に遭遇すると「何やってんだ!!」っていじめっ子を怒鳴りつけて俺を助けてくれた。助けてもらったことで、今まで張りつめていた気持ちが一気にほどけてずっと泣きじゃくってしまった。すると先生は「どうした?俺が怖くて泣いたのか?(笑)」って冗談を言って笑わせてくれた。泣きながら笑ったら、「泣くか笑うかどっちかにしろよ(笑)」って言われて俺は笑った。この先生は俺をどん底から救い上げてくれた。
この先生が来てから、いじめは減り俺もクラスになじめるようになった。
しかし十月、突然その先生が他界した。朝のHRでクラス担任からその話を聞いたときは信じられなかった。クラス担任の言ってることが理解できず、え?夢でも見てるのかなって思ってたくらいだ。
そしてお葬式の日。やっとこの日になって実感した。もう先生はいないのだと… 葬式中ずっと泣いていた。なんで死んでしまったんだ!俺はまだ先生に何の恩返しもできてないのに!卒業式のお前ら見てみたいなって言ってじゃないか!!
その日から俺は決心した。
俺みたいないじめられている生徒を助けてあげられるような先生になるって。
今は大学に入って先生になるための勉強をしている。
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先生!上から見ててくれ 絶対あんたみたいなカッコいい先生になるから!