名前:ハマチ 投稿日:2014-01-26
金持ちで顔もまあまあ。
なにより明るく突っ込みがうまく、ボケた方が「俺笑いの才能あるんじゃね」と勘違いするほど(笑)彼の周りには常に笑いが絶えなかった。
そんな彼を怒らせた。
彼が好きな女の子に無理やり乗りで電話させ、ふられたのを見てゲラゲラ笑った最低な俺達。
彼と一番仲が良かった俺が一番彼に怒られた。
そこから疎遠になった。
周りの友達が仲直りさせようと同窓会だ、飲み会だと何回も機会を作ってくれても、俺が意地を張り謝罪もしなかった。
多分なんで俺にだけあんなにぶちギレやがったんだ。って気持ちがあったんだろな。
しまいには周りの友達とも、疎遠になった。
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で、ある日その疎遠になった友達から電話があった。
でも出なかった。
なかなかコールは終わらず、うぜーしつこいとしかその時は思わなかった。
その年、年賀状辞退の葉書がきた。
彼が夏に亡くなっていた。
あのコールは、彼の葬式の誘いだったんだと、やっとわかった。
葉書には住所はなかった。
恥も外聞もなく、疎遠になった亡くなった彼の友達に頼み、彼の家に連れていってもらった。
頼まれた友達は嬉しそうに俺に、久しぶりに会えてうれしいわと言ってくれた。
亡くなった彼の家に行くと、彼は結婚してたらしく奥さんが応対してくれた。
風の噂で結婚したのは知ってたけど。
ま、喧嘩して20年以上たってんだから当たり前か結婚も。
いきなり
奥さん「○○さんですね(笑)会ってみたかったんですよー」
俺「へ?」
奥さん「夫が、あなたが友達の中で一番面白かったよて(笑)」
その場で涙がぼろぼろ落ちた。
ここに連れてきてくれた友達も、奥さんも泣いてた。
奥さんがこう俺に言った
「○○絶対来てくれるから俺が死んだら(笑)」
奥さん「これで仲直りですよ(笑)○○さん」
なんでもっと早く来れなかったんだろ俺。
いつか俺もお前のとこに行ったら、また突っ込んでくるよな