名前:B子 投稿日:2010-11-27
お姉ちゃんが余命3ケ月を宣告されてから9ケ月が経って自宅療養していた。
私は「お姉ちゃんが死ぬ訳ない!何をみてるんだヤブ医者!」根拠の無い自信とは裏腹に日に日に痩せ細ってくお姉ちゃんの側で不安と戦いながら毎日を過ごしていた。
ある日,ベッドでお姉ちゃんが小さなアルバムを見ていた。
入院が多かったので小さなアルバムをいつも持ち歩いていた。
その小さなアルバムには小さな子供の写真や結婚式の写真などお姉ちゃんの幸せな時がいっぱい詰まってた。
あるペ-ジでずっととまって何かを考えてる様なお姉ちゃん。
私がふと目をやるとそのペ-ジは2ペ-ジを1ペ-ジにして上と下をセロテ-プで頑丈にとめてあった。
しばらくしてお姉ちゃんはそのセロテープを剥がし中から1枚の写真を私に渡した。
「お願い。これ燃やして」
その写真はまだお姉ちゃんが学生で若い頃,その当時の彼氏と写ってる写真。その彼氏に見覚えがあった。
「燃やさなくても…
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私が持ってちゃダメ?」「旦那に悪いから…」
「別に浮気してる訳じゃないんだし青春の思い出でとっといても…」
「お願い,燃やして」
「分かった」
私は渋々台所に行ってライターで写真を燃やした。
写真が燃える僅かな間に色んな事を考えると涙が溢れてきた。
(本当はこの人に会いたいんじゃないか…。何で今までこの写真を隠し持ってたのだろう…。)
「ちゃんと燃やしたよ」
私が言うとお姉ちゃんは今までに無い力で私の手を思いきり握って言った。
「ありがとう」
「何言ってんの~」
私は溢れる涙を必死に隠した。
その2週間後,お姉ちゃんは息をひきとった。
