名前:ウメ 投稿日:2022-12-09
私は父子家庭。
父一人、
子一人で育った。
生活面では比較的不自由なく、
欲しいものは買ってもらっていたし、
細かいことも言われることなく自由に我儘に過ごしていた。
その弊害なのか、
我慢することが苦手で
自堕落にもなったし、
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不良と呼ばれることもあった。
親が学校に呼び出されたときの三者面談でも、
僕を責めることなく、
大したことじゃないと嘯いていた。
あれは17歳くらいのとき、
欲しがったモノを買い与えてきた理由を聞いたんだ。
甘やかしすぎじゃないか?って
普通はそんなに買わないだろ?って。
そしたら
「お前は母親もいないし、兄弟もいない、俺も家を空けることが多いから、いけないとは思いつつも寂しい思いをさせたくなかったからな」
へぇー、というと同時に一気に涙が目に上がってきた。
自分はこんなに愛されていたんだな、って。
寂しさを誤魔化すようにゲームに没頭していた裏には
父親の不器用な愛があったんだな、
って思えた。