名前:無名さん 投稿日:2016-06-20
127 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/07/26(木) 02:20:23.24 ID:QAQF6w+M0
諸君、蟹工船というのをご存知かな?
これは、その名の通りカニ漁に従事する船なのじゃな。
で、この蟹工船に乗り込む漁師達がいつもの様に漁に出かけた、と。
そして、日ソの微妙な中間辺りでソ連警備艇が接近し、拿捕されたちゅーこった。
あわれ、何の罪も無い漁師さん達はスパイ容疑をかけられ、ウラジオストックにある
留置所内で連日に渡り、取り調べと称する暴行を受けていたのであった…。
殴られ過ぎて、もう立つのもやっとの漁師さん達は、自分達はもう助からないのだ、と
絶望に陥っていた…その時である。
ソ連の留置所長が作り笑いを浮かべながら、今までとは全く違う丁寧な対応で、しか
も暖かい紅茶まで振舞われ、解放されたのだった…。
何故急に解放されたのか?と考えながら、ヨロヨロと港の方に歩き出した時。
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彼方に、何故急に解放されたのかという疑問を解消する物があった。 朝日に燦然と輝く日章旗を揚げている大日本帝国海軍の艦隊が、全砲門を
ウラジオストックに向けて、もしも捕らえた日本の漁師達を死なせようものなら
街を火の海にするぞ、という固い決意が見て取れる威容であったという。
その祖国からの救いの手を感じ取り、漁師達は咽び泣いたという。
僅か数人の、国にとって取るに足らない漁師達のために、大国と戦争してでも助ける
という祖国の、日本の意思を誇りに思ったという。
無事日本に戻って来れた彼等は、さらに仕事に励むのが国への恩返しだ、と
これまで以上に頑張って働いていったそうな。