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画用紙の絵の願い

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名前:あや 投稿日:2016-02-07

つい最近結婚をする為に私の実家に婚約者と挨拶をしに行ってきたんですが、
アルバムを見ていた時に懐かしい1枚の絵がでてきたのでその話をします。

私が小学生の頃、
すごく大好きなアニメがありました。

1話1話短編集なんですが、
このアニメを知っている人なら、
不思議なものを売っているおばあさんでピンとくる人がいると思います。

感動するような話があったり、
少し怖い話があったり。

おばあさんが売っている不思議な物はそれぞれ効果があって、

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その使い道によって幸せになったり、
不幸になったり。

小学生の頃の私にとって毎週楽しみにしている番組だったんですが、
ある一つの話がとても心の中に残っています。


それは、


お母さんを亡くしてしまった小さい女の子が入院をしている話です。

手術をしなければいけないけれど、
怖くて出来ない主人公。
そんな主人公にクラスメイトが季節はずれのクリスマスをしてあげるんです。

そしてサンタさんが女の子にくれた贈り物は、
お母さんと会えるという素敵なプレゼントでした。

もう亡くなってしまって会えないけれど、
お母さんともう一度会えた女の子を見た私はまだサンタさんを心から信じていて。

感動したという気持ちよりも、
すごい!サンタさんはどんな願い事も叶えてくれるんだ!
と純粋に驚いていたと思います。


それからしばらく経った時かな。


大好きなおばあちゃんが亡くなってしまったんです。



小学校1、2年生だったけどずっと入院している事は知っていたし、
お母さんが電話をしながら泣いてる姿を見た時私も子供ながらに死を理解してわんわん泣きました。

遠くにおばあちゃんは住んでいた為、
次の日の朝すぐに飛行機で最後の別れをしに行くことになった時。

「おばあちゃんに手紙を書いてあげて」

とお母さんから言われ、
とても気に入っていた便箋におばあちゃんへの手紙を必死になって書きました。

そんな時、
ある事を思い出したんです。

それは前に見たアニメのサンタさんの話。
季節はずれに起きた小さいサンタさんからの特別な贈り物。
まだサンタさんを信じていた私は

「同じことをすればおばあちゃんに会えるかもしれない」
そう思ったんです。

真っ白な画用紙に、
トナカイに引っ張られながらソリに乗っているサンタさん、
そして隣にはおばあちゃんの絵を書きました。
そして部分にカラフルな色で、
「サンタさん、おばあちゃんをつれてきて」
そう書き残しました。

お母さんの反応は覚えてないけど、
あとからその頃の話を聞くと、
必死に画用紙にサンタさんへのお願いを書いている私の姿を見て泣いていたそうです。



でもその願いは叶わず、
お葬式でも家に帰ってきてからもしばらく泣いていました。

それからだんだん大きくなっていって、
サンタさんの正体も理解して。

そういえば小学生の頃そんな事したなーぐらいにしか思っていなかったんですが、
実家に帰ってアルバムを見ていた時にその絵を見つけてしまったんです。

まさかその頃に書いていた絵を両親が残してくれていると思わなかった私は、
本当に驚きました。

改めて見ると、
泣きながら書いていたのか。
クレヨンの字や絵も擦れていて、
涙が落ちてしまったのか滲んでもいました。

そして大好きなおばあちゃんへの手紙。

画用紙の絵の願い 現在 56pt 泣けた

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