名前:とある隣人 投稿日:2015-04-23
中学校に入り、反抗期になった俺は、母に対して蔑ろになっていた。
両親は俺が幼い頃離婚し、俺は月に数回、母のアパートに行っていた。
母は俺が来るたびに笑顔で出迎えてくれた。
でも俺は、くすりとま笑わず、そのまま部屋へと入るだけだった。
母がどれだけ優しくしてくれようが、俺はゲームに夢中だった。
中3になり、受験で忙しくなると、俺は母の所に行かなくなった。
それでも母は、小遣いや夜食を毎週のように送ってくれた。
俺はそれを何気ない気持ちで浪費していった。
3月中旬、無事高校合格。
しかし、喜んだのも束の間、同時に悪い知らせが入ってきた。
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母が入院しているらしい。病院へ向かうと、母は笑顔で出迎えてくれた。
一見何事もないように見え、とても病気に侵されているようには見えなかった。
しかし、その2週間後、母が呼吸停止になったとの連絡が。
病院は向かうと、そこには俺の記憶にある母の姿は無かった。
目は虚ろで、ただ一点を静かに見つめていた。
俺が何を言っても返事がなかった。
体を揺すっても、顔を叩いても、いっさい反応が無かった。
原因は、過度な飲食による肝硬変のようだ。
俺は目の前の現実を受け止めるのが辛かった。
それから1ヶ月たった今、俺は思う。
もっと優しくしていれば。
なぜあんなことをしたのか、本当にわからない。
ごめんなさい。
そしてありがとう。
俺、優しい人間になるよ。
だから、見守っていてくれよ。
