名前:無名さん 投稿日:2015-01-29
276 :大人になった名無しさん:2005/07/19(火) 02:10:45
5年前、生まれてから17年間住んでいた家を引っ越した。
家族のみんなは引っ越すのがうれしかったみたいだ。
設計段階から大騒ぎで。
でもおれはうれしいどころか悲しくて仕方なかった。
ものごころつかない時からずーっとおれを育ててくれた家なんだから。
引越しはおれの関係ないとこで進んでるみたいだった。
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新しい家は住んでたとこから電車で15分、しかも同じ路線だったから、引越し当日は朝古い家を出て学校へ行き、で帰りはそのまま新しい家へ直行。全然引っ越した実感がなかった。
新しい家に着いた日の晩、おれは家族に隠れて泣いた。
もう誰も住んでない家が、一人取り残されたようでかわいそうでかわいそうで・・・
本当に大泣きした。
次の日もまたおれは泣いた。
で三日目、住んでいた駅にある床屋に行きがてら、数日前まで確かに生活してた家に寄ってみたんだ。
当たり前だけど誰もいなくて、なんにもなかった。
そこでおれはまた大泣きした。
泣きながら思ったんだ、たぶんおれにとってこの家も含めて「家族」だったんだろうなって。
ちゃんとお別れを言わなきゃって思った。
今まで本当にありがとうって。また寂しくなったら来るからって。
引越しの日は言えなかったことを言えたような気がして、おれは本当にすっきりしたのを覚えてる。
その夜からもう泣くことはなくなった。
本当に狭い家で、おれの部屋で家族みんな寝てたけど、
試験勉強のときとかみんなを起こさないかひやひやしてたけど、
洗面所もなくて、テレビも1台しかなかったけど、
そんな家のおかげでウチの家族は仲がよいのかもしれないな。
今あらためて思うわ。
ありがとう、おれの家。
290 :大人になった名無しさん:2005/09/13(火) 00:49:37
小学二年生まで住んでいた町に行ってみた。
そこにはノスタルジーに溢れたオンボロ団地は存在せず、豪華なマンションに生まれ変わっていた。
よく久し振りに行ったら小さく感じたと聞くが俺の場合は大きくなってしまった。
かつての友達ももうほとんど住んでいないと聞く。
みんなで野球やサッカーにドッヂボール、ローラースケートにスケボーをした公園や原っぱもなく、友達が落っこちて大怪我を負ったジャングルジムもなかった。
習字で行っていた集会所も今では別の場所にあった。
住んでいた当時は行われていた夏祭りも町内会が主催する町ぐるみの運動会も
今では行われていないらしい。
入学した小学校も改築され記憶の中のそれとは違っていた。
町を流れる川以外は想い出と写真の中にしか存在しない。
あの頃に戻りあの頃の友達とあの頃のように日が暮れるまで遊びたい。
302 :大人になった名無しさん:2005/12/03(土) 11:34:46
昔住んでいた家
地震で半壊になって、それでもなんとか修理して暮した家
祖母との思い出が詰まった家
今はもう家族誰も住んでいない家
借りてくれる人もいなくなった
手放さなければならなくなった
「もうおばあちゃんがいいよって言ってるんだよ」と母は寂しそうに言った