名前:なな 投稿日:2009-10-17
あなたが突然うちにやってきたのは9年前だった。
私は小学校6年生。
両親のサプライズで初めてのペットだったんだよ。
今も覚えてる。
すごくすごく可愛くて仕方なかった。
あなたの名前はラルフってゆうんだよ。
わかってたかな?
自分の食事より.ラルフが一生懸命食べてる姿を見ているのが好きだった。
気に入ったぬいぐるみとかを壁と棚の間に隠しちゃうラルフが大好きだった。
でも.別れは急だったよね。
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両親の離婚。
あなたと離れて暮らすことになってしまった。
あなたと離れて暮らさなきゃいけないなんて思ってなかった。
いつも一緒だったから。常に一緒にいるものだって思ってたから。
離れて暮らして1週間。
あなたは突然.天国に行ってしまった。
冷たくなったあなたを抱きしめながらお父さんから聞いたよ。
家を出るときにあたしがあげたタオルにくるまっていつも寝てたこと。
家に誰かが来るといつもソワソワしだすこと。
一生懸命階段を登っていつも遊んでた私の部屋に行こうとすること。
でも.ほんとは体中に癌が転移してそんな元気はなかったはずだということ。
言葉がなかったよ。
私がたくさん撫でてた時にはもうすでに辛かったよね?
痛いときもあったよね?
気づいてあげられなかった。
その上.毎日のようにラルフにしか言えない愚痴を言ったりした。
私が泣けばなめてくれた。
私が甘えればあなたもあま噛みしてくれた。
あなたがお墓に入ったあと私.家に行ったんだよ。
嫌だけどあなたのものを片付けた。
今も忘れない。
壁と棚の間からたくさんの思い出が出てきたこと。
学校に行くときいっつも靴下の片方がないのラルフの仕業だったんだね。
たくさん靴下の片方出てきたよ。
なくなった制服のリボンも。
写真も。
あとラルフのおやつも。食べるの大好きだったもんね。
お母さんもお父さんも妹も泣いてたよ。
あんなに泣いてるの初めて見たよ。
親が離婚してから泣かないって決めてた私も我慢できなかったじゃん。
ラルフ...
あなたのことたくさんみんなで話したよ。
いっぱい泣いたけど.それ以上に笑ったよ。
あなたのおかげで家族がまた集まったんだよ。
すごいよ!
天国で元気にやってるかな?
大好き。
ずっと大好きな家族だよ。
本当に会えてよかった。
ありがとう。
あなたが大切にしてくれてたタオル.一生の宝物です。