名前:泣ける名無しさん 投稿日:2009-09-25
投稿日:2009/03/17 投稿者:
私の父は一年前に帰らぬ人となった。
父と母は私が小5の時に借金がキッカケで離婚していて、一緒に暮らしていなかったものの、母が家に居ないときは父が家に来てご飯を作ってくれた。
小学生の弟は毎週一緒に銭湯にいっていた。
何よりも
私も姉も弟も一番安心したのは親の壮絶な喧嘩が無くなった事だった。
父も母もお互いの悪口を子供に言い聞かせていて
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それが本当に嫌だった。それでも、離婚すると母から聞かされた時
「お金が出来たらまたお父さんと結婚するんでしょ?」
と聞いたのを覚えてる。
姉はマンガの影響だか知らないが、壁を殴っていた。
借金を返すために父は仕事を増やし、母も朝から晩まで働いた。
私は高1になり
相変わらず父に会ってはいたものの、父は段々痩せてきて、声が出なくなってき、さらに咳ばかりするようになってきた。
病院を進めても父は保険証をもっていないため行かなかった。
むしろ家もなく、軽トラに毛布と数少ない服をつんで生活していた。
それなのに、あう度お菓子を買ってくたり、「お母さんには内緒だよ。」といっておこずかいをくれた。
父の車には私達、姉弟の写真がフレームに入って飾られているのが嬉しかった。
そんな中、日を増すごとにやつれていく父が本当に心配になって、母に相談した。
母は「心配されたいだけでしょ。」と言い放っただけだった。
それ以来母と話さなくなった。
冬も過ぎたある日、
久しぶりに弟とおばあちゃん家に行くのに父に迎えに来てもらった。
ふと、写真をみると、裏にもう一枚写真がある事に気がついた。
父と弟がコンビニにアイスを買いに行っている最中に裏にある写真を見た。
母との結婚式の写真だった。
おばあちゃん家についた瞬間、トイレに駆け込んで泣いた。
結局父はその一週間後位に帰らぬ人となった。
一番泣いて居たのは母だった。
父の親族の方は、一番始めに私達姉弟にお線香をあげさせてくれた。
本当に暖かい人達だと思う。
この事が支えで前より強くなれた気がした。