泣ける話ちゃんねる|泣ける話と感動する話で涙腺崩壊

たまの指定席

  1. TOP
  2. 動物
  3. たまの指定席

名前:泣ける名無しさん 投稿日:2009-09-25

191 名前:大人の名無しさん 投稿日:2001/05/16(水) 19:25

病弱な母がとても猫好きで
母が寝ているベッドの足元にはいつも猫が丸まっていた。
小さな頃は母の側で寝られる猫が羨ましくて
押しのけては私も母の足元で丸まってた。

「たま」って名前の猫で誰にも懐かず母にだけ懐いていた。
そんな母が自宅療養では治らないということで
入院することになった。
入院してからすぐにたまきちは家出してしまい
母に「たまどうしてる?」と聞かれると
「ちょっと寂しそうだけど元気だよ」と言って誤魔化していた。
しばらくして母は入院の甲斐もなく病院で息をひきとった。

SPONSORED LINK

私達は母に本当のことを言ったほうがよかったのかなぁ?
等と言っていたのだが母が亡くなって数日後の夜
そのたまがひょこりと帰ってきた。

見る影もなくやつれ果てたたまきちは母のベッドに
よろよろとたどり着くといつもなら飛び上がって
登れるベッドに登れず私が抱き上げてベッドに乗せてやると
いつもの母の足元の指定席で丸まって眠ってしまった。

「なんだか疲れ果ててるみたいだねぇ?」とそのままにして
私達も眠ったのだが次の日の朝見に行ってみると
たまはその場所で冷たくなっていた。

私と父で裏庭に埋めてやったのだがそのとき父が
「きっと、かーさんが寂しくてたまを呼んだんだろうな」
とぽつりと言った。

そんな父もすでに亡くなり私は今でも猫を飼っている。
この猫は私が呼んだら来てくれるのだろうか。
膝の上で大きなあくびをしている私の「たま」や。

たまの指定席 現在 15pt 泣けた

関連する泣ける話

SPONSORED LINK

泣けるコメント

コメント募集中

  • コメントは投稿規約をよく確認してください
SPONSORED LINK

あわせて読みたい

Code:+