「50メートル走も、タイム変わらんじゃねーか」
俺が言いたいことをIが全て言ってくれている。
「お前がこいつより優れてるのは、ずる賢い彼女がいるかくらいだろが」
「アイドルの写真はどうした?彼女にちゃんともらえたのか?」
泣きそうな顔のK。
あまりの発言に口あんぐりの俺。
その日早退したK。
アイドルの切り抜きはなぜか数日後俺の机の上にあった。
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卒業前にIに聞いてみた。そのことを。
「なんで、俺をかばってくれたん?」
Iは、照れ臭そうに、
「お前、どんくさいけど真面目に一生懸命だったからな。何事も」
「あと、Kは気にくわなかった。バスケ部繋がりと思われんのも、嫌だったのよ」
「実際バスケ部の肩書き、俺のかさ借りて威張り散らしてたしな」
なんか納得した。
「怒るときは怒ればいいんよ。お前、俺に気を使ってKの事我慢してたのも、助けなかったしな」
涙が出そうになった。
同窓会があれば会えたんだろうが、三年の時にIとは別クラスだったんだよな。
風の噂、もう天国に行ったと聞いたけど、I、思い出の中では、俺の友達に勝手にしてるけど、許してくれよ。
いつか、あっちで会おうや
