「かまへん。とっとけ。ええか?おっちゃんと約束してくれ。まず2度とこの西成に戻ってくんな。この街は人間の墓場みたいな所や。お前にはおっちゃんと違って若さという可能性を持ってる。だからこんなとこでお前の限りない可能性を無駄にはするな。ほんである程度生活が安定したら両親に連絡したれ。元気で頑張ってるの一言でええから。どんな子供だって、親からしたら子供は宝であり、夢や希望や。子供に幸せになってもらいたいと願わん親は無い。だから絶対連絡はしたれ。約束できるな。」
「うん。。。。。」
もうその時は泣けて泣けて、人の別れでこんな悲しいの初めてでした。
「あほ。男やったらいちいちピーピー泣くな。。。。また明日な。」
とだけ言い残しておじさんは部屋をでていきました。
その日の朝の喫茶店でモーニング食べている時から二人とも黙ったままでした。
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そして別れの時ホームでおじさんがポツリと 「俺が甲斐性ないばっかりにすまんかった。」
「そんなん言わんといて。今までほんまありがとう。俺お礼言っても言い尽くされへんわ。」
「もしお前がどーしても頑張ってまた挫折した時は西成帰っておいで。また出会ったあの場所で会おう。わしもたまに見に行くようにするから。ほんま体に気をつけて。」
そしておじさんとは地下鉄の動物園前のホームで別れました。
5年前の暑い夏の日でした。
