キラキラ輝くように娘の姿が眩しくて
嬉しくて楽しくて
ふと…
あの時の母のはしゃいだ嬉しそうな姿を思い出した
娘は今19歳の専門学校生
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未だに世話もやけるし、心配も多々…
でも、そうやって世話をやいたり心配をしたり
私は娘のおかげで『母』である事を実感する。
あの時の母は紛れもなく『母』だった。
自分が『母らしく』ある喜びを噛み締めていたのかもしれない
考えてみたら、私が19の頃はもうすっかり親元を離れていた
自立していた
金銭面で親に頼ることはもう卒業していた
同時に、娘らしく親に甘えることも無かった
14歳の頃からほとんど家にいなかった…
『わっこはしっかりしとるで、な~んにも心配しとらん』
それが口癖の母は…
私の母は…
本当は心配で心配で
出来れば近くに置いておきたい
そう思っていたのではないだろうか…
電話もしない、帰省もしない、そんな娘を責めることもしなかったけど
だからこそ、その心の中は計り知れない…
遠い記憶を遡る
高校を卒業するとき53キロもあった体重が、就職して1年間で39キロになり
持病が原因の貧血もひどく
フラフラになり遂に職場で倒れて2週間の入院を余儀無くされてしまった19歳の春
何ヵ月も実家に電話も入れず
遊び呆けてもいたから不摂生も祟ったのかも
母は実家から3時間以上もかかる病院に軽トラックで駆けつけ
どこで買ってきたのかリンゴとナイフ持参で
私の横で皮を剥いて食べさせてくれた
私倒れて入院しているのに
看病に来た母は
楽し気に見えた
子供の出産の時は、1ヶ月も実家の世話になった
あの時の母はとても嬉しそうで
孫が生まれるってのは、そんなに嬉しいもんかねぇ
なんて思ったけど
母は私が家に居ることが嬉しかったのではないだろうか…
母として世話をやくことの出来る喜び
あまり真面目な話をしない母が
ずっと前に言ってた
“母さんはね、一応あんたの歳も経験して今があるの
そりゃ、わっこと母さんは違うけれど
わっこの年頃にどう考え何を思ってきたのか
それは経験してきたのよ
わっこは、母さんの歳の気持ちは
想像は出来ても経験したことは無いでしょ
だからね