思わず聞いてしまった。
そしたら妻は言った。
だって…○○は泣き虫だから、私が笑ってお別れしないと悲しいお別れになっちゃうでしょ?
弱々しい妻はそう言った、俺はその姿を見て我慢できず泣いてしまった、静かに声は出さずに涙だけ流していた。
妻はクスッと笑って、
ほら、やっぱり泣き虫だね?
といった。
妻の手の力はだんだん弱くなっていた。
○○、私幸せだった、あの時結婚してくれて、ありがとう
それが、妻の最後の言葉だった。
葬式が終わり部屋を整理していると、
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手紙を見つけた。妻が残した手紙らしい。
俺は中をみる事にした。
○○へ
元気にしてる?
これを見てる時、私はもう天国にいると思います、
○○は本当に私に良くしてくれたね、いつも私のビックリするような事ばかり、
でもね、そんな毎日が私は楽しかったんだ。
あの子が産まれて○○が泣きながら喜んでた時、産んで良かったって心から思った、
今あの子は元気?
私がいなくても○○がちゃんと育ててね?
前にも言ったけど、あの子は私が生きていた証なの、
だから、あの子の事よろしくね?
もう書くことが沢山あって、上手くまとまらないけど、
これを最後にするね?
私はもういないけど、見えないけど、ずっと○○達を見てるから、
○○は泣き虫だけどあの子の前ではちゃんと男らしく泣いたりしちゃ駄目だよ?
それじゃ、げんきでね?
私は○○の事をずっと愛してるよ
妻より
俺は手紙を見て気がついた、
いつも優しかった妻、笑っていた妻。
だけど、手紙のいたるところに涙が垂れたような跡があった。
それを見てまた泣いてしまった。
お前も泣き虫じゃないか、
そう思いながら、手紙を抱きしめるように泣いた。
そして今、妻が亡くなってからもう7年たつ、俺は娘の真似をして手紙を書くことにする。
最愛の妻へ
今娘は小学5年生になりました、
お前に似てすくすく育ってくれてるよ、
今日、娘がお前に手紙を書いていたのを見つけてさ、俺も書いてみることにしたよ。
今でもお前の事を思うと少し寂しいが、
今は娘といる時間がすごく楽しい、
仕事も頑張れる、だからお礼を言わせて欲しい
俺に、沢山の幸せをくれてありがとう、
今でもずっと愛してるよ、
俺たちの幸せを祈っててくれ、
最後に写真を入れておく、俺と娘の今日撮った写真だ、
これを見てまた笑っていてくれ。
俺はもう泣き虫じゃなくなったよ。
これも君のおかげだ、ありがとう。
