名前:忘れんぼ 投稿日:2016-10-18
これは私が小学2年、3年生の頃の話です。
両親が離婚して、母子家庭となり、1人でいるのが怖かった私はしょっちゅう児童館に行ってました。
学童保育という手もあったのですが、当時は希望者が多くて入れる人はほんと少ししかいませんでした。
児童館に行く時は必ず友達と行ってました。
一人になるのが怖かったから。
時には男友達とも遊んでました。
どうしても1人にはなりたくなかったから。
ある日、男友達も友達も児童館に来れない日がきました。
私は怖くて、怖くて、どうしようも無く児童館にきました。
何をすればいいかもわからなくて、泣きそうになっていた時。
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「私、1年生の△△って言うの!一緒に遊ばない?」一つ下の、1年生の女の子に話しかけられました。
半泣きの私は震えた声で、うん。と答えました。
それからは友達が来れない日は毎日彼女と遊んでいました。
三年生に上がる頃、学童保育に空きができました。
親は私を心配して学童保育に入れてくれました。
学童に入ってからは、寂しい思いをせずにすんだので幸せでした。
いつしか、彼女の存在は薄れて行きました。
ある朝、友達と登校していると彼女に話しかけられました。
「私ちゃん、おはよう!!」
「あ、おはよ…」
友達と楽しく話していたのに、邪魔されたなぁ、と思ってしまいました。
その数カ月後、彼女の事すら頭になくなったとき。
朝、学校に入ると、先生達が慌ただしく動いてました。
1年生の女の子は必死に先生に話してました。
「…それでね!その女の子、倒れてて、鼻から血がすごい出てたの!」
私はドキッとしました。
まぁ、私には関係ないよね。
なんて思って、普通に過ごしてました。
お昼を過ぎた頃、全校放送で朝礼を行うと放送されました。
昼礼でしょ?なんて思いながら、体育館に向かいました。
校長は真っ赤なまぶたと目で、震えた唇に赤い顔で、話しました。
「2年生の△△さんが今朝、交通事故にあってお亡くなりになられました。」
え?あの△△ちゃんが?
「とてもとても優しい子で、毎朝挨拶をしてくれて…。先生は急いで病院に駆けつけたのですが…っ。その頃には…」
夢であってほしかった。
ただ、涙は出なかった。
数日後、お別れ会をすると聞き、私は会場に駆けつけた。
会場のホールに入るなり、私は絶句した。
△△ちゃんの綺麗な顔が一番奥の真ん中に、写真として、遺影として飾ってあったから。
「どうぞ。真ん中の△△ちゃんにあげてください…」
知らないお母さんに花を2個ほど渡された。
周りが二年生で溢れる中、三年生の友達が話しかけてきた。
「ほんと、かわいそうだよねぇ」
「うんうん。あ、私ちゃん、花あげてきちゃいなよ」
三年生の友達はみんな、交流の為に来たのか!と言いたくなるくらい軽かった。
そして、笑っていた。
私は恐る恐る、人が集まる箱の前にきた。
そこには、花で埋まる彼女がいた。
綺麗な黒髪は少し短くなっていて、唇がぷるぷるで、ファンデーションを塗っているようで…。
綺麗な顔が化粧で更に綺麗になっていた。
眠っているような顔で、すぐ起きるんじゃないか、なんて思ってしまった。
私はそっと花を置いた瞬間、彼女の肌に触れた。
とても、冷たい。
