名前:ウーミン 投稿日:2010-04-24
父方の祖父、じいちゃんが亡くなったのは私が18歳のころ。
実はうちの両親が不仲で私が小学3年生のときに別居、母について行った為それ以来じいちゃんに会うことは全然なかった。
正直、じいちゃんのことは忘れ掛けていた。
別居中の父から訃報の連絡をうけ、母と妹と3人でじいちゃん宅を訪れた。
実に9年ぶり。
田舎のだだ広い家で、じいちゃんは一人、暮らしていた。
その広い家の中に、ポツンと棺があって、久しぶりにじいちゃんを見たら随分と小さくなって眠っていた。
家の中は幼少の頃訪れた、懐かしい匂いで一杯だった。
私の記憶の中でのじいちゃんは、ただただ優しく、たまに帰省した私たち家族をいつも嬉しそうに迎い入れ、沢山遊んでくれた。
SPONSORED LINK
お葬式を終え、遺品の整理を家族でしていたら、出てくる、出てくる、私と妹の名前が書かれたオモチャや勉強道具。
どれも、じいちゃんが私たち姉妹を思って用意してたものだった。
そして、引き出しの中にじいちゃんのとは違う二冊の通帳。私と妹名義のものだった。
私の通帳には60万も入っていた。
「会おごたったんね…」
と父がポツリ。
この広い家にたった一人で、孫が来るのを楽しみにしていたじいちゃん。
そしてたった一人で死んでいった。
それを思うと、あまりの申し訳なさに妹と、わんわん泣いた。
帰省し、帰るとき、じいちゃんは見送るたび
「また来るとよかたい」
と言ってた。
その、また来る日が、随分遅くなってしまった。
忘れ掛けてた、じいちゃんの思い出が胸中広がった。
出来ることなら、もう一度、じいちゃんに会いたい。
