その当時のぼくは大人がまったく信用できなくて、周りに対しても憎悪の感情しか抱いていなかったので、そんなぼくの気持ちをシスターは分かっていたのだと思いますが
「これから社会に出て行ったら今まで以上の辛い事。悲しい事いっぱいあるから!」
「でもね、あなたは自分は必要とされていないと思っているかも知れないけど、必要とされていない人間なんてこの世にはいないのよ」
「今は言ってる意味がわからなくてもかまなないけど、いつかきっとあなたにも私の言っている意味が分かる日がくるから」
「あとあなたの帰って来る所はいつでも用意して待っているから、帰って来なさい」
そう言われました。
その時は自然と涙があふれ出して来て、
涙を拭っても拭っても次から次へとあふれ出して来て止まりませんでした。
少し間を置いて、
シスターから
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「最後に一つだけ私からあなたにお願があるんだけど聞いてくれる?」そう言われたのでうなずくと、
「一度だけでいいから私のことをお母さんと呼んでくれない?」
それはあまりにも唐突で予想外だったので頭の中がグチャグチャになってどうしたらいいのか分からなくなってしまって、戸惑っていた。
シスターは
「やっぱり無理?でも今でなくてもいいから、私が生きている間に一度だけでいいからお母さんって呼んでね。約束よ」
そういって指切りしました。
それからぼくは就職をして、今にいたります。
結局シスターと約束した「シスターのことを{お母さん}と呼ぶこと」は出来ないままシスターは天に召されていきました。
ばくは今でもあの時シスターに{お母さん}と呼べなかったという後悔があります。
ぼくはあなたに育ててもらったこと、
本当に感謝しています。
出来る事なら今度生まれ変わってきたら、
本当にあなたの息子として生まれてきたいです。
大好きですお母さん!!!
