名前:トマト 投稿日:2013-04-13
あの東北大震災後、父と救援物資を父の実家の宮城に届けた日の話です。
実家はお寺で叔父が住職をしています。
ひどい状況で以前見たきれいな海、風景も見る影もなくお寺も全壊し言葉も出ない。
そんな感じでした。
父は、片付けが一段落すると、
「ゆっこはどうした?」
と真剣な表情で叔父に聞き無事だと聞くと、すぐ避難所に会いにいきました。
避難所でお互いに目が合った瞬間、「元気か?」
普通に声をかけ何か拍子抜けする感じでした。
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でも、ゆっこさんは父の顔をみると目に涙をため一緒にいた障害のある息子の手をにぎり笑顔で、「元気だよ」
と言いました。
その声を聞き父は声を詰まらせ、
「そうか」
と言って目からは涙が流れていました。
父とゆっこさんは幼なじみで、
兄妹のように育った。と叔父から聞くまで2人はどんな関係だったのだろうと勘ぐってしまいました。
父の涙は小さい頃の祖母の葬式以来だったので胸を射つものがありました。
短い再会でしたが、その後の会話を聞いていると、二人の子供時代の様子が目に浮かぶ感じでした。
宮城から帰る車中、
父が
「さっきの事はお母さんに内緒だよ」
って。。。
笑って言っていました。
