名前:ティム 投稿日:2009-09-30
僕は中学生の時不登校だった
3年間あまり学校には行かなかった
ただ、このままじゃいけないと思い高校に行くことを決意し、近くの一般の高校に入学した
担任の先生はめちゃめちゃ威圧感のあるN先生だった
N先生は僕が中学生の時不登校だったことを知っていた
だからと言って特別扱いはせず
遅刻常習犯だった僕が、遅刻して行くといつもすごい勢いで叱られた
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正直苦手なタイプだったそんな僕が高1冬に一度退学届けを出しに行ったことがある
理由は出席日数が足りなくて進級が厳しかったからだった
その時、N先生は必死で引き留めてくれた
『あと2週間遅刻欠席しないで学校に来い。そしたら俺が何とかしてやる』
そう言われた僕は2週間マジメに学校へ行った
終業式の日、何とか進級できたことがわかった
N先生は『良かったな!あと2年間卒業までしっかりやれ』と言ってくれた
僕は『頑張ります。』とだけ答えた
その半年後、N先生はガンが見つかり僕が3年の夏に亡くなった
そのことは僕にとってショックだったけど、涙が出る程悲しいものではなかった
僕は残りの2年間を遅刻や欠席は多かったが何とか卒業できることになった
卒業式の日
僕は少し早く学校に着いた
教室に向かう廊下で英語の先生に会った
『おまえ卒業出来て良かったなぁ。N先生に感謝しろよ。』と言ってきた
その後もその先生は話しを続けた
それを僕はただ聞いていた
そして、卒業式が始まった
僕は涙が止まらなかった
それはN先生は僕が1年の時、出席日数が足りなかったことで、他の先生方に
『進級させてやって欲しい』
とずっと頭を下げ続けてくれていたこと、それも自分より一回りも年下の先生にまで頭を下げてくれていたこと
また、僕が2年生から3年生に進級できたかをわざわざ入院してる病院から学校へ確認の電話をしてまで心配してくれていたことを知ったからだ
僕はN先生に対する感謝と申し訳ない気持ちで涙が止まらなかった
ちゃんとお礼も言えなかった
もっと心配をかけない生徒でいればよかった
そう思った
ただ、ひとつN先生へ僕ができた唯一の恩返しは卒業したことだった
今、僕は大学4年で来年から社会人になる
今の僕があるのはN先生のおかげだ
先生…今さら遅いけど…あの時引き留めてくれて、いつも心配してくれて、本当にありがとう
