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子犬のクッキー

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電話から戻って来た母は
さっきとは明らかに違う暗い顔

「クッキー捨てられちゃった…」

飼い主さんちは
五、六匹産まれた子犬が
皆大きくなり
仕事の方も駄目になり
飼うのが苦しくなり
子犬なら欲しがる人はいるが1.5メートル程の大きな犬は貰い手が見つからないと
捨ててしまったとのこと…
俺も母も唖然とし
どうするか考える事も難しかった
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ペット飼える家を借りれるわけもない
とにかく早く飼ってくれる人を探さなきゃ

時間は待ってはくれず
二日が過ぎた頃
大家からまたもや苦情が来た
母が訳を話し免れたが

大家から
「自分達じゃ辛いでしょうから、私が保健所に連れて行きましょう。」

母は自分でと言い拒否

「じゃあ、明日の夕方までにお願いします、じゃなければ呼んで連れてってもらいます。こっちも周りの住人から苦情が、」
と言い帰って行った

クッキーはここにいても生きて行けない


クッキーを………


捨てよう。


そう言ってクッキーをつれ
家を出ていった

クッキーはしっぽ振って散歩だと思っている

もう、会えない。

僕は一人で布団に入り泣いてい

夜中になっても母は戻って来ない
俺は気付かないうちに眠ってい

目が覚めると母がいた

話しを聞くと

自転車で捨てる場所を
探しまわったらしい
でも捨てる場所なんかあるわけないと
明け方まで途方にくれていたみたいだ
結局、賭けで

小学校と従業員の多そうな工場の近くに

お願いします、飼って下さいと書き置いて来たそうだ
話しを終えると
母は仕事にでかけた

僕も学校へ

その日の夕方、大家さんが来た
母はまだ帰って来てなく俺がでた

成り行きを話し納得してもらった

すると大家さんが
「ちゃんと責任持てるように、ちゃんと飼えるようになったら飼いなさい、
希望を持たせちゃいけないと思って言わなかったけど、私もクッキーちゃんを飼ってくれる人を探したけど見つからなかった。
ペット可の物件を貸してる人などに聞いても駄目だったよ。
ペットを飼うのも難しい。」
と言って帰って行った

今なら痛いほどわかる

小学生か工場の方が拾ってくれるのを信じた

いや、
罪から少しでも逃げたかっただけだろう

何の罪のないクッキー



夜中家を出て
クッキーを置いて来たと聞いた場所に一人で来た

当然もういるわけもないが昨日は確かにそこに
取り残されたクッキーがいたのだろう。

俺は何度も何度も

子犬のクッキー 現在 50pt 泣けた

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