名前:fushianasan 投稿日:2017-08-26
丹波市氷上町の東小学校の六年生が十四日、
三月末で定年退職する谷口正規校長(60)の「卒業式」を同校体育館で開いた。
子どもたちは、高学年の三年間を見守ってくれた谷口校長に“卒業証書”を授与。
思いがけない退職祝いに、谷口校長は涙を浮かべていた。
谷口校長は、六年生三十八人が四年生に進級した三年前、同校に赴任。
道徳の授業をしたり、歴史のクイズを出題したりし、子どもたちと触れ合ってきた。
卒業式は、定年退職が自分たちの卒業と同時期だと知った子どもたちが、
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「感謝の気持ちを伝えよう」と企画。
プログラムをすべて自分たちで考え、休み時間や放課後に秘密で準備を進めてきた。
準備が整った午後二時、子どもたちが谷口校長を呼びに行き、体育館へ誘導。
式場はくす玉や垂れ幕で飾り付けられ、谷口校長は赤いじゅうたんの上を入場、拍手で迎え入れられた。
子どもたちが一人ずつ言葉をかけた後、谷口校長に
「三年間、東小学校を支えて下さりありがとうございました」
などと書かれた手作りの卒業証書と、
「話が上手」「常に燃えている」などと評価した通知表が手渡された。
“答辞”に立った谷口校長は「六十年間の人生で、いろいろな人に出会いましたが、みんなと出会えたことをうれしく思います」と声を詰まらせた。
子どもたちからもすすり泣く声が漏れた。
実行委員を務めた宇津有沙さん(12)ら七人は
「今までお世話になった分を心で返せた。喜んでもらって本当によかった」
と話していた。