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介護のバイトは52歳の新人さん

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名前:もじゃこ 投稿日:2021-07-08

介護施設 養護施設は常に超人手不足。
うちらの施設も常に求人募集出してるんだけどさ、ほとんど来やしない。ほんとに世間不況なん?って感じ。

ある日頭のはげた太ったおじさんがやってきた。
これからこの施設に縁があり、来てくださる事になったKさんです。と主任から紹介されてた。
みんなの正直な感想。

いくら人手いないからって、あんなの雇うか?
みたいな。

とにかく介護経験がない素人が、学校で即席で資格取ってきましたよ。ってレベル。ひどいレベル。

職員が主日から、学校で何習ってきたんですか!とKさんにぶちギレてたな。

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Kさんは常に顔を強張らせ謝るばかり。
常に誰にも敬語だった。

研修期間3ヶ月は、六時間働いてみてと言われてるのに、朝七時にはきて、正社員と同じ時間に帰る。
そんなに時給稼ぎたい?せこっ!って感じ。

利用者様帰ったら、お菓子沢山もってきて、皆に配ってやんの。媚びへつらいが、見苦しい。

施設の利用者様(お客様)の送迎で車の運転させても、まず車椅子用の安全装置をうまく使えない。
道も覚えてくれない。
あー、ほんとにストレスたまるKさん見てたら。

しばらくしたら、パートのおばさん、看護師さん、若い職員とは、仲良く話すようになってきたな。
こちらは正直、弱いもの同士馴れ合ってな。って感じだった。

正社員は仕事で注意か挨拶くらいしか、Kさんに
言葉を発してなかった。

そりゃそうでしょ。彼がやるとんでもないミスで何度も何度も、尻拭いさせられてるんだからさ。
それでも辞めなかったなKさんは。

他に何人か色んな人間入社してきたけど、大体すぐに辞めていったのに。

ノースキルのKさんの仕事は、日が経つにつれて固定された。
暴れん坊の利用者様の1日担当と、体重の重い男性のトイレ介助。
いいな、毎回同じ仕事だけこなすだけでいいんだから。なんて見られていた。


なんやかんや三年Kさんが働いてから、日にちが過ぎた。

突然、主任さんから話があった。
Kさんが辞めます。内蔵壊したそうでと。
止めたんですが、Kさんから「利用者様の介護に何かあったら大変なので」と。

私は逃げただけだろ、皆職員どこか悪いわ。
辞める挨拶に来たKさんに素っ気ない態度。
あー、頑張ってください。
あー病気これ以上悪くならないでね。
中には食べていけるんですか?と聞く社員までいて。Kさんは笑顔でお世話になりました。
迷惑ばかりかけ申し訳ありませんでしたと。

しかし、事態は一変した。

Kさんが、辞めてから、色んな事に気づかされた。

まず朝早めに出社してまったり主婦、女子同士でしていた井戸端会議がなくなった。
前の日に洗って干した利用者様の洗濯物を畳んだり、消毒、各利用者様のその日に使うもののセッティングなど、細々とした雑務で朝から忙しくなったからだ。

仕事は仕事で、気の荒い利用者様の言動に振り回される事が増え、確実にその利用者様一人だけの為に職員を一人取られるので、人が足りなくなりてんやわんやの毎日。

体重の重い利用者様のトイレ介助も女性二人で汗だくになりやったり、朝夕の利用者様の送迎も運転手が足りなくなり、軽自動車で女性職員が駆り出される事態に。

やっと解放された午後五時過ぎ、いつもお菓子食べながら楽しく話しながら書類整理してたのに。

今までは必ずテーブルにあったお菓子がなくなり洗濯もやらなければならなくなり、もう帰るまでヘトヘト状態。

正社員女子が皆主任に、仕事増えすぎ!
早く社員増員してよ!て、抗議。

主任は「みんな今まではKさんが一人で、会話も手伝いも無しでしてたんですよ。早くきて遅くまで残られて」

気の強い職員は、「働いた分だけ、時給もらえるパートさんだし、見返りあるじゃん」て。

主任は「Kさんここにきてずっと三年間、八時間しかタイムカード打ってないですよ」
「仕事出来ないのに残業とかいえません」と言っていたって。

主任は「ストレスから内蔵を壊されたKさんに申し訳ない気持ちしかないですわ。」
「仕事増えた?しんどい?今まであなたたちが、Kさんに当たり前のように雑務を押し付けてきたから楽できただけですから」
正社員は誰も主任に言い返せなかった。

気の荒い利用者様に手を出されてもニコニコしながら一人で相手をしていたのはKさんだった。

腰痛、高齢でも脂汗流して体重の重い男性利用者様の介護をこなしていたのもKさんがほとんど。

夕方に職員の机に自腹で用意したお菓子を用意していたのもKさん。
Kさんが、辞めてからわかったこと。

いや皆知ってるのに、Kさんが、やるのは至極当たり前と、開き直ってたんだよ、、、、
いなくなって、Kさんの努力、優しさにやっと気づいた。

もう間に合わないかもしれない。
本当にごめんなさいKさん。
Kさんの健康を祈り、心から感謝を伝えたい。
ありがとうKさん。

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