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そのつばさでちゃんと天国へ

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名前:ブルーバード 投稿日:2019-04-27

つばさへ。

3歳のお誕生日おめでとう。
お姉ちゃんです。
お祝いしてあげるのお姉ちゃんだけでごめんね。

そのつばさで、ちゃんと天国へつけましたか?

じいちゃんには会えましたか?
遅かれ早かれ私がそちらに行ったときにいろんなおしゃべりができるのを楽しみにしています。

3年という月日は何かを無かったことにするのには短すぎる時間で、あなたを助けられなかった自分の情けなさを忘れられたことは一日もありません。

私が祖父母の家に行き、自宅を空けていた元日に、両親は無責任な行為に及びました。

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40代での自然妊娠の確率は、とても低いそうです。
そんな低い確率で授かった夫婦は、きっと大事にしてくれるとつばさ思っちゃったんだよね?
喜んでくれると思って、元日に来てくれたんだよね?

家庭の様子がおかしいことに気づくのに少し時間がかかりました。当時中2の私は、授かった命に対して両親が顔をしかめるとは全く思っていなかったのです。

ずっと一人っ子だった私にとって、たとえ計画的でなかったとしても、つばさが来てくれたことは今までで一番嬉しいことでした。

それは4ヶ月で、一生忘れられない苦しい記憶に変わりました。
今戦わなければ一生後悔する、と中学生なりに心に決めたのをはっきりと覚えています。

両親は体の関係を持っていたにもかかわらず不仲だったし、二人目妊娠を想定していなかったので経済的な面から見て家族計画が狂ってしまいそうなことに焦っていたのでしょう。

私は正当な理由を教えずに中絶しようとするなら妊娠したことを祖父母にバラすと両親に伝えました。

誰にも伝えずにこっそり中絶してなかったことにしようとしていた両親は、様々な方法で私に諦めさせようとしました。
母に嘘泣きされたり、
父に一晩中怒鳴られたり、あの手この手で無理やり中絶話を進めようとしていました。

お金が足りないのなら私は高校でバイトしないといけなくなっても大学も奨学金を借りるか進学を諦めないといけなくなっても構わない。
つばさが生まれてきてくれさえすればそれで良いとずっと思っていました。

私の学歴なんて、つばさの命と天秤にかけるものでは決してないと。
何回殴られても戦いました。

私自身、計画的に生まれた子供でも、望まれて生まれた訳でもないとも言われました。
お前が良い子だったらもう一人子供を育てる気にもなったかもしれないのにと言い捨てられました。

もともと親子仲は良くありませんでしたが、その時に限ってはひたすら頭を下げ続け数え切れないほど真剣にお願いしました。

中3に上がって、産むことにしたよ、といつもより優しい口調の父親から言われました。
とてもホッとして、家の中も穏やかになり、母のお腹を触ったりしていました。

しかしそれは偽りの時間でした。

2泊3日の修学旅行に私がでかけた間に、母の妊娠中絶手術は終了していたのです。

つばさは誰にも歓迎されないところで一人で空へ行ってしまったのです。

最終的にはいつも親の言うことに従ってきた私が一歩も譲らなかったのでうそをついたままことを済ませることにしたのでしょう。

怒るにもそんな気力はわかず、つばさに対する申し訳なさ、自分の不甲斐なさに爆発しそうになりました。

たった一人の兄弟なのに守ることも見送ることもできなかった。

空へ行くのに見守ってあげられなかった。

ひとりぼっちにさせてしまった。

ねぇつばさ。
私が守ってくれるって信じてくれてたんだよね?

母のお腹の中で、そう信じてがんばって大きくなってくれてたんだよね?

おねえちゃんのこと、怒ってるよね。命奪われたんだもんね。恨んでるよね。

許してなんて言えません。
毎日毎日つばさを思い出して話しかけるから、気が向いたら相手してね。

寝る前に毎日あなたのことを思い出して、必ず涙してしまいます。見ることも触れることもできないあなたを思うと苦しくてたまらなくなるのです。

一番苦しい思いをしたのはつばさなのにね。
自分勝手すぎるよね。ごめんなさい。

高校に入って付き合うようになった彼氏に、つばさの話をしたら、一緒に泣いてくれました。
つばさのことから性的な出来事にトラウマのようなものを感じるようになってしまい、手をつなぐことさえ初めは受けつけられず、彼氏は時間をかけて向き合ってくれています。

初めて人に話しました。

いつもは夜中に一人で家族に聞かせないよう声をあげずに泣いていたけど、人に話すと感情が溢れ出て抑えられませんでした。
必死で声と涙を止めようとする私に彼氏は
「辛いなぁ…。悲しいなぁ、寂しいなぁ。泣いていいんだよ。一人で頑張ったな、痛かったなお前は本当につよいな。」
と声をかけてくれて、私は生まれたての赤ちゃんのように何時間も泣き声をあげ続けました。

苦しくて泣いても、私は必ずこれからもずっとつばさと向き合って生きてゆきます。
一つだけつばさにお願いがあるの。

もし生まれ変わりたくなったら、お姉ちゃんのお腹の中に来てね。
絶対絶対に絶対にあなたのことを守ってみせます。
つばさ、愛してるよ。おねえちゃんより

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