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母に援軍がやって来た

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名前:はまち 投稿日:2019-03-31

一生懸命花を育て上げ咲いたらちゃっかりそれをねだりに来るおばさん。
母は嫌がるどろこか笑顔で一番出来の良い花を、新聞紙まで用意し、とげに気をつけてねと手渡す。

隣のおばさんが町内会の役を嫌がり、無理矢理一年に一回回る順番を誤魔化して母に仕事を押し付けてきても、今年やるか来年やるかの違いだからと、笑顔で引き受ける。

子供会のイベントがあれば、役にも当たってないのに会場に駆けつけて食器洗い、用具片付けを、夜遅くまで最後までやる。

近所の人間、

たまーにいい人もいるけど、大体はお人好しの母に面倒な仕事押し付けたり、母が野菜を作ってるのをかぎつけ、野菜が出来た頃にわざとらしくやってきては、無心しにきたり。
でも母はニコニコしながら一番良い出来の野菜をわざわざ水洗いして新聞紙ビニール手提げ袋に丁寧に入れて手渡す。
私達家族も母に似たのか、喧嘩するよりはましかなと、あきらめ気味。

ある日、炎天下になぜか隣の隣の近所の家の溝掃除をしていた母。

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さすがにビックリした私は、なんで?他人の家の溝掃除をしてるの?って。
母はニコニコしながら、うちの生活排水流してもらってるからねーと。

私は、そんなのお互い様じゃん。
やることないよと憤慨してると、母はニコニコしながら、私がすきでしてるの。
あなたはしなくていいからと。
そのときはなんとか私も怒りというか、憤りの感情を抑えていたんだけど。

ひと月も経たないうちに、また母が残暑厳しい日に溝掃除をしていた。
仕事帰りにそれを見た私は、さすがになんで?と思い、隣の隣の奥さんになんでわたしの母があなたんちの溝掃除をしなきゃならないのですか?と聞きに行った。
奥さんは人柄は温厚で、すみませんすみませんと平謝りだったんだけど、家からご主人が出てきた。

うちの前の溝にあんたんとこの生活用水流されてるんだから掃除に来て当然だろ?と強い口調てか、半分脅迫めいた感じで怒鳴られた。
なら、なんで隣の隣のわたしんちじゃなく、隣に言わないのですか?と聞いたら隣は土木会社で、普段人いないし、生活用水ながしてないだろがと。
じゃあなたは、隣の家の溝掃除をしてるんですよね?とわたし。

そう言うと近所の家の旦那さんは、待ってましたとばかりに首だけ横に向けて、見てみ、わしの家の隣に家があるか?と。
たしかにその人と家の隣は道路で川下に彼の溝から生活排水が流れていた。

憤りを感じながらも、何も反論できなくなり帰ろうとしたわたしにその旦那さんこ息子が家から出てきて、冷淡に笑いながらこう言った。
法律くらい調べてから抗議に来なさいな。

わたしは、後ろを振り向くこともなく、家に帰り、仕事で付き合いのある法学部を出た知り合いに電話で相談した。
わたしに法学部を出た彼は、わたしに優しく同情した様子で向こうの要求は、法的にも問題ないんだよ。掃除くらいはしないとね。

向こうの家の息子も、法学調べてから言い放ってるよね、強気で。
そうか、あの隣人の息子はたしか町役場に勤めていたな。
元暴走族、気性が荒いというより、ずる賢い嫌みなやつだったなと。
わたしは絶望感に浸っていた。何日かしたある日、また驚きの光景を目にした。


母があの隣人の家の前の草むしりを、汗だくになってしていたのだ。

わたしがもう怒りに震えて、母さんもう辞めて!と叫ぶとまた、隣の旦那さんが勝ち誇ったように笑いながら家から出てきた。
生活排水流すから草が生えてかなわん。刈りに来るの当たり前だろ?

母はニコニコしながら、はい。ごめんなさいね。今まで気づかなくて。
ふざけるなと、わたしが言うと、向かいの田んぼの持ち主が口を挟んできた。
前から雑草がうっとおしかったんだ。よく言ってくれたよ旦那さん。

わたしはもう半狂乱になり、ほんとに手を出そうかといえくらい怒りに震えた鬼のような形相をしていた。
次の瞬間、母が私にすごい剣幕で怒り出した。

わたしが喜んで掃除してるんだから、あなたは引っ込んどきなさい!
わたはしは、無理矢理家に帰らされた。

隣の旦那さんと田んぼの持ち主がわたしに聞こえるように若い人は短気ですなぁ。
普段迷惑かけておいてと、笑いながら罵倒していた。

母がただただ、すみませんと、二人に謝っていた。
わたしは泣きながら、家に向かって歩いていた。

家に入る途中、近所のおばさんに声をかけられた。
わたしと母の怒号が聞こえたんだろう。

何かあった?お母さんがあんなに怒った声を出したからびっくりしたと。
わたしは涙をぬぐいもせず、この炎天下に溝掃除草むしりをやらされる母に呆れて喧嘩したんです!と、悪態をついて、家に入った。
しばらくして母が帰ってきた。

また怒られるんだろなと思いつつ、お帰りも言わず部屋で泣いていた。
母はドア越しにごめんよ、優しいあなたの気持ちはわかってるからね。
あんな人達のために、あなたが何か事を起こす方がわたしは悔しいのよ。
掃除くらいはいくらでも母さんがやるから、もう怒ったらだめw

少しだけ冷静になり、もう亡くなった父の言葉を思い出した。
俺は子供の頃、都市部からこの田舎に引っ越してきた。
もう五十年以上は経つのに未だによそ者扱いよ。
わたしは、そうか、母が異常なくらい近所の人にやさしくするのはそれだったんだ。
私達だけでも意味のない村八分みたいないじめを受けないよう必死に守ってきてくれたんだと、思い知りまた泣いた。

後日、

いじめの根深さしつこさを思い知らされた。

また母が掃除をさせられていた。

あんたの子供さんもわかってないねーまだまだ。余計な一言言わなければ、草むしり溝掃除ですんだものをと。
またわたしの目の前で聞こえるように隣人の旦那さんが言いはなった。

わたしは無言で掃除を始めた。
母さん暑いし帰ってと。

旦那は、ほう反省したか感心感心と高笑いを始めた。
母はわたしがやるからいいのよとわたしに優しく言うと隣人の旦那ほ、二人でやったほうが早く終わるじゃないかと、また冷たく笑いながら言いはなった。
わたしはただただ、我慢して、黙々と掃除をしていた。

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