名前:光太郎 投稿日:2017-10-14
俺が中3の時に死んだ友達がいた。俺とそいつは大大親友だった。
そのときテレビでは、『ダイレンジャー』と言うヒーロー番組がやっていた。
俺たちはいつもダイレンジャーや他のヒーローごっこをよく
していた。
もう中3なのにやめろと言われたけど、一番楽しかった。
あいつは、親がいなかった。二十歳の幼馴染みたいなの女の子の家に居候していた。
あいつは誰よりもヒーローが好きで、ヒーローに憧れていた。
しかしあいつは信じられない事故をした。
俺は生で見ていた。
俺たちはいつもの様にダイレンジャーごっこをしていた。
すると別の子供が遊んでいる所をいきなり車が猛スピードで突っ込んできたのを見て、あいつは躊躇せずに子供を庇って、あいつが吹っ飛ばされた。
俺はただ見ていることしかなかった。子供は無傷だがあいつは
SPONSORED LINK
致命傷を負ってしまった。
俺は急いで救急車を大人に呼んでもらった。
あいつはずっと寝ていた。でも死ぬ10時間ぐらい前に一回起きた。先生は大丈夫と言った。
あいつは俺にダイレンジャーが見たいと言った。
しかし、観れないので本を買って来て一緒に見た。
あいつはなぜか夢を語りだした。
『俺はな、将来東映で働いてダイレンジャーみたいなヒーローを作りたい』と言った。
そしてあいつは俺に自分のベッドに置いているリュウレンジャーとキバレンジャーの人形を俺に渡すとあいつは俺に『コレはお前が持っとけ、あとは入れんなよ‼︎』と言われた。
そして、『ありがとうな』と言うと俺に帰れと言った。
俺は仕方なく帰った。
その夜にあいつは死んだ。
あいつの棺桶に、俺がもらった二つ以外の人形を入れた。
俺はあいつのおかげで東映にはいった。そしてかなり上まで登りつめた。
皮肉にも俺がうけもった最初の作品がダイレンジャーそっくりの
『ゲキレンジャー』だった。
あいつがいないとダイレンジャーごっこができない。
あいつと一緒にどれだけ名乗りを練習したか。
でも寂しくない。
俺には最後のあいつにもらった二つの人形が俺たちが遊んだ痕跡で、
俺とあいつとの絆の証だから。