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止まった時計、動きだした秒針

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名前:嵐一夜 投稿日:2017-07-26

中学1年の10月に親が家を建てたので隣の市に引っ越した!
当然学校も転校する事になり、馴染めるかドキドキしていた

その考えも転校2日でぶっ飛んだ、なぜなら引っ越した10月は運動会シーズン真っ只中!
運動会の練習なんかで、いやでも皆と話す機会が増えていった。
その時一番話してくれたのがF谷だった!

F谷とはゲームや漫画好きな所や話が合い仲良くなってお互いの家に行き来するようになった。
向こうの両親もF谷の妹といろんな所に連れてってくれた。

高校はF谷は全日制、僕は定時制に入学!
僕は日中は会社、夜は定時制で大変だったけど楽しかった。
特に会社では尊敬している先輩とか同僚がどんくさい僕をサポートしてくれた。

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さすがに社会人になって、交流は減ったけどF谷とは関係は変わらなかった。

無事学校を卒業して、その時4月に倉庫で整理してたら、一人の新入社員に声をかけられた
「先輩、今付き合ってるひといますか!?」
その時はまだ自然消滅に近い彼女がいたので、いると答えた。

それから少しずつ話す事が多くなって、その娘にひかれていって正式に付き合うまで、時間はかからなかった。

名前はU子といって笑うと可愛くて、好きなゲームや漫画やアニメ好きなところもあって話すと楽しかった。

当時U子は免許持ってたけど、僕は免許持ってなかったので、デートは助手席(恥)
そのあと僕は免許とってドライブなんかした。

その頃からまだ若輩者だけど、U子とずっと一緒にいたい、3年後くらいには結婚したいと思うようになっていった。

U子とF谷、この2人がいればなんでもできると思っていた。

でも付き合って1年たった頃U子にふられた…ふられるって事は100%僕が悪いのはわかっていたけど、やっぱりかなりショックだった。

それからしばらくしてF谷が亡くなったと聞かされた…心筋梗塞で寝ているうちに亡くなったと御両親が教えてくれた。

その時から僕の中では時が止まった。
あの頃の僕は端からみたら皆と笑ってたけど、でも心の中では笑ってなかったんだと思う!

ある時ふと「あぁ人ってこんなに簡単に離れていくんだ、人ってこんなに簡単にいなくなるんだ!」って思ったら

僕の中で何かが弾けた…大借金をして自分には不釣り合いな車を買って、ギャンブルや風俗なんかもいって豪遊しまくった、

それから1度会社を逃走したが親や先輩達の話もあって復帰させてもらった…

それでも借金やギャンブルを繰り返して、夜は後悔やらなんらで、F谷の後を追おうと夜中に包丁を持って台所に何時間も立ってた事もあった。

U子と別れて何人か人を好きになろうとしたけど、やっぱりダメだった。
まああの現状の人間を好きになってくれる人なんかいるわけないし

結局自分が弱くなったのがあの2人のせいにして自分を正当化していたんだ。

いままでの[好き]って価値観を変えてくれたU子
60年80年生きるかわからない人生の中で、心からの親友はほんの数人らしい、間違いなくその親友と呼べるのはF谷!

もう2度と会うこともできなくて、絶対に手繰り寄せることの出来ない2人

このままじゃダメだと思い、入社以来いろいろ面倒みてくれた、大恩ある会社、尊敬して結婚式にも呼んでくれた、先輩や同僚!
一番ダメだとわかってたけど2回目の逃亡!

当然会社をクビになって会社にもU子にも完全にあいそをつかされたと思った、
それと同時に家の中の自分のものを、小さいときに貰った賞状や、服、アルバム、免許証も捨てて、いままで交流のあった友達も絶った

しばらくは派遣の仕事で親元を離れて初の独り暮らし、そしてハローワークで隣の県の仕事見つけて自分を知らない、知人もいない所で働き始めた。

その仕事の関係でさらに離れた所に移り、借金返済なんかもあり黙々と働いた。
女っけや浮いた話もないから一部の人達からあっち側の人間と思われてた(笑)

ある時にこっちで知り合った人から
「ちょっとしたセミナーがあるんだけど、手伝って、くれないか!?」
と頼まれた。

やることはいっぱいあったけど、久しぶりに息抜きした気分だった。

セミナーの見学者中にM和がいた、セミナーのあと交流会みたいなものがあって少しM和と話して、メアド交換してその時はそのままだった。

それから少したって知人から
「M和さんから相談に乗って欲しいらしいけど、俺だけじゃ心細いから君も来てくれないか!?」
って話があった。

ファミレスで待ち合わせして話を聞くとどうやら仕事の人間関係や故郷の事でも悩んでる事だった。
もともとM和もこっちの人ではなく僕と一緒で故郷を飛び出してきたようだった。

ひとしきり話を聞いたあと
「ちょっと君さM和さんとさ友達になってくれないか!?
話を聞く限りこっちにきて1年ちょっとだからさ知り合いらしい知り合いがいないみたいなんだ」

「僕も知り合いが多い方じゃないよ!」
と答えたが

M和はちょっと嬉しそうだった。

僕は故郷の事があってあれから人付き合いは一線引いてたから乗り気じゃなかった。

ちょこちょこメールしてるうちに少しM和の事が解ってきた、少しだけ僕と似てる所があったということ。

そしてこっちにきて初めて他人に故郷を出た事を話した。恋人の事も友達の死の事も借金の事も…
M和も話してくれた、旦那の浮気や、父親との確執なんかの事でこっちにきたこと。

そして出会って1年たって彼女にプロポーズした。

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