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私に君を託したんだよ

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名前:嵐一夜 投稿日:2017-07-26

地方からこっちに引っ越してきてまだそんなにたってない頃

「ピンボーン」

インターホンが鳴り出ると大家さんが立っていた。
大家さんは引っ越した当初からいろいろ世話をしてくれていた。

「M田君前に動物好きだって言ってたよね、そこでこの子飼わない!?」と言われた

「この子…って何処にいるんですか!?」

大家さんに笑いながら

「ここにいるじゃない」

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よくみると大家さんの腕の中に本当に産まれて1週間くらいの子猫がいた

近所の野良猫母が育児放棄したみたいでほとんどヨレヨレの状態だったらしい。
大家さんは自分の家のペットの行きつけの動物病院に連れてって、2日くらい入院で点滴とかで元気になったとこだった。

「うちも買いたいけど、もう犬と猫1匹ずついるし、お店もあるからこれ以上飼えないのよ!」

そこで白羽の矢が立ったのが僕だった。

僕もまだそんなに知人もいる方じゃなかったし快く了承した

その仔猫は野良の割には綺麗な毛並みをしていて、ぱっと見野良とは思えなかった。
大家さんいわくどちらかの親が良い血統じゃないかの事

お股の間になんもないし、メスだろうと思ってなんか気品のあるっぽい名前にしようと思い

「ひみこ」って名付けた

大家さんから少し笑われた

まだそんなに人に馴れてないせいか、生意気にも近づこうとすると「シャーッ!!!」と威嚇してくる

まあそんな生活もスキムミルクでドライフードでふやかして食べさせたりし、1週間もすると僕の後ろを引っ付いて歩くようになってきた

それからしばらくして猫をだっこして持ち上げるとお股の間になにやら突起物が

「お前、雄だったの!?」

あとから聞いた話によると猫は産まれた頃はまだ突起物は隠れているから分かりにくとの事(笑)
それとあまり名前を変えるのは良くないと言われた。

「でも男の子だし「ひみこ」って名前もな~」

考えて「ひみこ」から「こ」を取って「ひみ」って名前にした。
大家さんにまた笑われた

でもひみは腸の方があまり健康ではなく、ドライフードは消化されても腸の方で押し出す力が弱いので、なるべく消化に良いベースト状の物を食べさせることにしていた。

それでも詰まる事があったりしたので病院にもつれて行く事もあった

ひみを飼いだしてから仕事の方も順調にいきだして、会社の人とも猫や動物の事で話す事が増えた

それからしばらくしてセミナーで出会った子から

「M田さん猫を飼ってるんですよね、私猫好きなんですが、小さい頃から動物はインコしか飼った事なくて、触れないから少し触る練習させて貰えませんか!?」とメールがきた

「良いけど、なんで俺に!?」と聞くと

「私の周りに猫飼っている人いないのと、〇〇さん(共通の知人)さんからM田さんは友達が猫しかいないから、ついでに相手もしてやってくれ」と言われたらしい

「…」少しその知人を恨みながら快くOKした

その時はまだ嫁さんになるとは思わなかった

ひみはかなりの人見知りで友達が来たりしても逃げて友達が帰るまで出て来なかったが、嫁さんには逃げずになついた。

最初はおっかなびっくりしてたけど、嫁さんも馴れていきだしておもちゃで遊んでいた

でも

結婚して半年ひみがが少し元気なさそうだった、明日でも病院に連れて行こうとしてた次の日の朝、本棚の後ろで冷たくなっていた…

僕よりも嫁さんの方が泣いた…

夜中にひみが嫁さんの所に来て前足でポンと叩いて、ちょっと目が覚めてひみを見つめると、ひみは向こうに行ったらしい、朝嫁さんの枕元にはひみの首輪が落ちていた

僕が
「なんでだった4年で死ぬんだよ…」と呟くと

嫁さんが泣きながら
「ひみはもう君は独りじゃないよ、僕がこっちにきた頃は最初は君は独りだったけど、いっぱい良い人達に会えたじゃないか!!」と言ったんだよ!

それに
「自惚れかもかもしれないけど、ひみは私に君を託したんだよ!」

と言ってくれた。

次の日ひみを段ボールに少しの花と好きだったご飯を入れてペット霊園に連れて行って最後のお別れをした。

まぎれもなくひみは招き猫でした。

4年間ありがとう。

私に君を託したんだよ 現在 1565pt 泣けた

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