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たとえ怒鳴られようとも

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名前:水先案名無い人 投稿日:2016-12-23

52 :水先案名無い人:2008/02/04(月) 19:47:34 ID:12M6TCXL0
俺は昔から父と仲良くしている人が理解できなかった。

ドラマやアニメなどで父が死んで悲しむとか、そういうのも理解できない。

そもそも俺は父と血なんか繋がってなかったから、本当の意味で親子じゃないんだよね。

俺が幼稚園ぐらいに母が再婚して今の父になったんだけど、その時から物心ってのがあったからこの人は自分の本当の父親じゃないって思ってた。

だから、「お父さん」って呼ぶのがこの上なく恥ずかしかったし、違和感を感じてたんだ。

それでも他に呼び方がなかったから「お父さん」って呼んでたんだけどね。

俺が小学生の頃には妹が2人も出来てすっごく幸せだった。

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小さなアパートだけど家族って感じがしたし、父のことはやっぱり違和感を感じたままだったけど、何年も一緒にいれば情みたいなものも沸いてきてた。

だけどこの頃から、母と父はよく喧嘩をするようになって時々夜に怒鳴り声が聞こえてきたんだ。

父は関西の出身だったから、関西弁で怒鳴りつけて殴ったり蹴ったりしてた。

あきらかに父が悪いことでも暴力で黙らせていた。

俺がおかしいって言ったら怒鳴られた。

俺は父が大嫌いだった。

中学になった時には新しい家が出来て、ちゃんとした一軒家に住んでいた。

あれから両親の喧嘩はひどくなる一方で、父は俺にも手をあげるようになった。

この頃から俺はパソコンの画面ばかり見るようになって、家族でいる時間なんて夕飯の時ぐらいになってきていたんだ。

毎日毎日両親の喧嘩が絶えなくなってきて、部屋の扉を閉めても怒鳴り声とか聞こえてくるんだ。

何かが割れる音、物が壊れる音、母親の悲鳴・・・。

気が狂いそうだった。

それでも俺はゲームやパソコンとかで気を紛らわせて聞こえないようにしていた。

妹達も聞こえてるはずなのに、決して部屋から出ることは無かったな。

そんな毎日に嫌気がさして手首を切ったこともあったし、万引きばっかりして捕まったこともあった。

53 :水先案名無い人:2008/02/04(月) 19:47:55 ID:12M6TCXL0
高校を卒業して専門学校に入学したが、状況は相変わらずのままだった。

父は夜中に帰ってきて、朝早く家を出て行く。

どこで飯を食べているのか、本当に仕事をしているのかすら分からない。

家に入れるお金はたった10万だけ。

母はそれだけでは生活できないので仕事を始めている。

母1人で妹2人の面倒を見ながら、仕事をするなんて厳しすぎる。

俺は専門学校で実家にはいない。

そんな毎日である。

学校が休みになり実家にかえったある日、父と久しぶりに2人になった。

俺はいつも通り何も話さないでいたら、父の方から話しかけてきた。

「学校卒業したら、こっちに帰ってくるよな?買う車はもう決まったか?」

父から話しかけてくるなんて以外だった。

「車が必要なら、探しといてやるからな。」

俺は「うん」とか「お願い」とかしか話さなかったけど、久しぶりにまともな会話をした。

しばらくまともに父を見ていなかったから気が付かなかったが、父はいつのまにか白髪だらけで、俺の記憶に残っている父の姿より何倍も老けていた。

父は親がいない子供が集まる施設で育って、父親の愛情を知らなかった。

『父親』というのは威厳があり、怖い存在でないといけない。

家族は『父親』が中心に周っている。

『父親』とはそういうものだと父は思っていた。

そんな話を母から聞いた。

俺は出来ることなら昔に戻りたいと思う。

例え怒鳴られ殴られても、父ともっと会話をしてれば良かった。

もっと家族というのを皆で作っていけば良かった。

あの地獄のような辛い中学時代に戻りたい。

死にたいとまで思ったあの日に俺は戻りたい。

俺はもうすぐ、名字が変わります。

母親の旧姓を名乗ることになりそうです。

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