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助けてあげられなくて

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名前:名無し 投稿日:2014-12-05

当時36歳バツイチの僕。
はっきり言ってスペックはいけてないかな。
収入だって高くないし皆が憧れるような職業でもない。
でも自分の仕事には誇りを持って働かせてもらっている。

そんな僕の彼女(ゆり)は30歳で未婚。

はっきり言って超高スペック。
そんな二人の出会いは何と向こうの親御さんが紹介してくれた。
もともと向こうのご両親は僕の前職のお客さんで、当時ゆりとも何度も会っていたので何となくゆり?かな位は分かった。
だって物凄い美人さんになってたからびっくりしたのを覚えてる。
お互いに顔を知っていたから大した緊張もせずに話も出来た。
それからしばらくして結婚前提での交際スタート。

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超高スペックな彼女と低スペックな僕。

スペックは凸凹していたけど凄く楽しかった。
デートしてもラーメンだったりジャンクフードだったりが多かったかな。
ゆりは社長令嬢だからもっと良い物の方が口に合うはずなのに、いっつも僕に合わせてくれてた。
文句なんか一言も言わずに「美味しいね」って・・・。
そんなある日、デートをしていて僕がトイレに行ってた間にチャライ若造がゆりの事絡んでたのよ。
まぁ普通に止めに入るよね。
それで案の定トラブルに発展。
ゆりの前では見せたく無い一面を見せてしまった訳。
警察に引っ張られてお説教。
やり過ぎの面もあるけど今回はお咎め無で無事帰還。
その後、ゆりに申し訳なくなったので家に送っていき親御さんに謝った。
皆が「ゆりを守る為にしてくれたんでしょ?ありがとう」って言ってもらったのを良く覚えてる。
それから暫くして会社の社長が「旅行に安く行ける券が有るからたまには会社休んで旅行に行って来い」なんて言ってくれたもんだからもう有頂天。
すぐゆりに電話して日取りを決めた。
ゆりも喜んでくれて「新しい旅行鞄買わなきゃ」ってはしゃいでた。
可愛かったな。
でも幸せは一瞬で吹っ飛んだ。

交通事故。

僕が病院に駆け込んだときはもうね・・・。
お義母さんの鳴き声が廊下に聞こえたから察しがついたよ。
ゆりと対面した。
凄い安らかな綺麗な顔だった。
え?寝てるだけでしょ?何してんの?冗談きついよ・・・。
いつもみたいにラーメン食べに行こうよ。
神社に行っておみくじ引こうよ。
一緒に映画観たり料理したり・・・。
色々してきたこと一瞬で走馬灯のように蘇った。
もう会えない。
現実が僕を叩きのめす。
どうやって家に帰ったのか全く思い出せない。
葬儀の時ゆりの幼馴染の女性とお話しした。
ゆりから僕の話を聞いていたらしく、「僕さんはゆりにとってヒーローだったんですよ」って言って笑ってた。
どうやら前回の大立ち回りの話をしていたみたい。
普段なら恥ずかしい。
でも今は辛い。
事故にあって道路に倒れた時の事を考えると辛い。
夏だったから熱かったんだろうなとか痛かったのかなとか。
何しろ助けられなかったのが辛い。
僕が代わりに轢かれれば良かった。
何で?って思った。
何で神様はゆりを連れて行っちゃうの?僕の命と引き換えにゆりを返してって本気で思った。
無理なのは分かってる。
でも耐えられない。
四十九日の法要が終わるまで毎晩夢の中にゆりが出て来た。
ラーメン食べておみくじ引いてドライブして・・・。
もう起きたくなかった。
夢から覚めたくなかったな毎日。
四十九日の夜、ゆりが夢に出て来てさ「僕さん。もう会えなくなっちゃうね」って言ったんだよ。
僕は「そんなこと言わないで」ってお願いしても「ごめんなさい。もう行かなきゃ」って謝るんだよ。
きっとゆりもわかってたのかな。
自分が死んでしまった事。
もう会えなくなる事。
だから夢の中だけでも会いに来てくれたんだね。
ありがとう。
最後にゆりが「幸せだったよ。僕さん、幸せになってね」て言って消えて行った。

ゆり。僕も幸せだったよ。

でも僕はもう幸せにならなくても良いよ。
そっちにいつか行ったらゆりと幸せになれるんだし。
ゆりとの幸せとっておかなくちゃ勿体ないよ。
一生分の幸せをくれてありがとう。
いつか、いつかきっとまた会えるよね?だから「さよなら」だけは言わないよ。
僕が行くまでゆっくり休んで待っててね。
助けてあげられなくてごめんね。
今まで本当にありがとう。

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