名前:きい 投稿日:2014-07-17
私は現在1人暮らしをしている大学生です。
部活のマネージャーをやっており、その当時は大きな仕事も任されるようになり、充実していました。
しかし、あるミスから先輩たちから嫌がらせのようなことを毎日され、その時が一番精神的に参っていました。
そんなある日、飲み会から帰って来て、疲れていたこともあり玄関の鍵も閉めずにベッドに直行し、寝てしまった日がありました。
すると、まだ暗いうちにその玄関のドアから人が入って来たのです。
普段なら泥棒か?と思い、怖いはずなんですが、不思議と全く怖くはありませんでした。
そして、その人は私の枕元へやってきて、私の頭を優しく撫でてくれました。
そして私はすぐに気づきました。
それは、実家にいるはずの母だったのです。
SPONSORED LINK
顔は緑色で、何も言葉は発さないのですが、絶対に母だと私にはわかりました。その顔は「心配するから鍵くらい閉めなさい。嫌なことがあって寂しい時はいつでも帰ってきていいのよ。」と言っているように見えました。
私は涙を流して、心配かけてごめんなさいと心の中で謝りました。
一瞬だけ目を瞑っていたら、いつの間にか寝ていたようで、次に目を開けた時にはカーテンの隙間から光が入ってきており、朝だとわかりました。
そして、母の姿はもうありませんでした。
その後母に1年ぶりに電話しました。
内容は肉じゃかのみりんは本みりんとみりん風調味料のどちらを使えばいいかという他愛もないことでした。
恥ずかしくて声が聞きたかったからとは言えませんでした。
でも母は「いつでも電話してきなさいね。」と言ってくれました。
我慢していていましたが、電話を切ったとたん涙が溢れて止まりませんでした。
今はマネージャーを辞めて、充実した大学生活を送っています。
あの時、精神的に参っていた私を救ってくれたのは母だと今でも私は信じています。