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思い出のゲームボーイ

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名前:k 投稿日:2014-02-09

俺が小学生だったときの話。

ゲームボーイが流行っていた時期のことだ。

俺は車に軽くひかれ、入院していた。同じ病室には、ひろ兄という病人がいた。

ひろ兄は積極的に俺と遊んでくれた。そしてその遊びは、全部面白かった。
中でも良く遊んでくれたのが、ゲームボーイのドラクエだ。

ひろ兄『ほらカズくん、ここでAボタンおしてごらん』
俺『え?敵いなくなったよ?僕がたおしたの?』
ひろ兄『そうだよ、カズくん凄いね!』

ひろ兄は、どんなに俺が下手な操作をしてもすごいとフォローしてくれた。俺はそんなひろ兄がとても好きだった。

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…しかし別れの日が来た。

ひろ兄『今日でお別れだね、カズくん。退院できてよかったね!』

俺『……………』

母『お兄ちゃんと早くお別れしなさい』

俺『……ひろ兄、バイバイ……』

母『さあ、いきましょう』

俺『……僕とひろ兄のセーブデータ!最強にしといてね!約束だよ!……あと、また遊ぼう!』

俺は最後にひろ兄にそういって、退院した。


そして四年後。

俺はひろ兄に会うために、あの病院へ行った。

しかし、ひろ兄の病室がない。
そこで俺は、看護婦の人に聞いてみた。

俺『すいません、ひろ兄の病室はどこですか?』
その言葉を言った瞬間、回りの空気が凍った。

看護婦『…………まさか、カズくん?』
看護婦『………もう、ひろ兄の病室はないのよ』
そのとき俺は、ひろ兄がもう退院したのかと信じていた。
しかし、それは大きな間違いだった。

俺『もう退院したんですか?』

看護婦『…ひろ兄は、もういないのよ』

信じられなかった。だからショックもなにもなかった。

俺『そうですか…じゃあ帰ります』

看護婦『ちょっとまって、渡したいものがあるの…ひろ兄が渡してほしいって…』
そう言って看護婦が渡してくれたのは、昔ひろ兄と遊んだ。ゲームボーイと、ドラクエだった。

貰ったときすぐにドラクエを始めた。

セーブデータが一つあって、そのデータを始めた。

そのデータには最強の主人公がいた。
そしてラスボスの前、ボスが倒されていなかった。


泣いた。


声をあげて泣いた。

俺にラスボスを倒させようとのこしてくれたのだ。


俺は今もそのゲームボーイをもっている。

いつか、ひろ兄と一緒に最後のボスを倒すためだ。

思い出のゲームボーイ 現在 149pt 泣けた

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