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さちこ

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名前:かずき 投稿日:2013-11-27

毎年お盆に実家に帰ると
近くの川で「送り火」があります
いつもは淡い光の列がゆっくり川下に流れていくのを眺めるだけなんやけど

その年は灯篭に「さちこ」と書いて川に浮かべました





その日は仕事終わって駅前に出ると

「大きなクリスマスツリー」が飾ってあって、
冷たい空気のなかキラキラ光っててとても綺麗でした

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「今年ももうそんな時期なんだな」なんて思いながら部屋にたどり着くと


にゃー

野良猫がいました
白い猫なんだけど薄汚れちゃってグレー

俺を見て逃げるわけでもなく、かといって近寄ってくるわけでもなく
ちょっと距離を保ちながら俺を見てました


翌日、晩飯買おうと思ってコンビニ寄ったとき
なぜか猫のこと思い出してネコ缶買って帰りました

「今日もいるかな」そう考えながら部屋に着くと


にゃー

いました

でも相変わらず警戒して近寄っては来ないんで
玄関口にネコ缶の中身を紙容器に入れて置いておきました

翌朝会社行こうと玄関出たら
空の紙容器となぜか「どんぐり」が一個落ちてました


それから毎日その白ネコは俺の帰りを部屋の前で待っててくれるようになり

翌朝には決まって「どんぐり」が落ちてました


「あいつなりの『お礼』なんやろか?」

俺はその白ネコに勝手に「さちこ」と名前を付けました


そんな日々が続いたある朝
会社に行こうとした俺が見たのは

車に轢かれた「さちこ」でした

そばには「どんぐり」がひとつ




「さちこ」のお墓は「どんぐり」がたくさん落ちてる近くの公園に

毎晩「今日もいるかな?」て考えながら部屋に帰る俺にとって

「さちこ」は癒しでした



だから

「お礼なんか…

要らんかったのに…」







川に浮かべた「さちこ」の魂はゆっくりと
ゆらゆら輝きながら川下へ流れて行きます

途中に堰があるため
灯籠たちは一度中央に集まります
川上から見たそれは

光の二等辺三角形で




あの日見た駅前のクリスマスツリーのようでした

さちこ 現在 161pt 泣けた

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