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俺の親友について聞いてくれ

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名前:無名さん 投稿日:2010-10-30

496 :KENT:2005/08/17(水) 12:39:34
ちょっと長いけれど、俺の親友についての話を暇だったら5分だけでも聞いてくれ。

小学校2年の時、奴は俺の通う東京の小学校へと転校してきた。
毎日ファミコンやらマンガ、近所の探検で一緒に時間を過ごした。
ちょっと変わり者で苛められる事もあったそいつが、俺のかけがえのない存在になっていた。いつの間にか、家族ぐるみの付き合いになっていた。
小学校4年の時、親が転勤族だった奴は引っ越していってしまった。もう会うことも無くなってしまうと、随分長い間俺は落ち込んだ。

それから5年ほど経った中3の冬。高校入試の面接待合室で、なんと奴は俺の前の席に座っていた。あっけにとられ、間違いなく間抜けなツラを見合わせる俺らw
そして二人でその高校に合格し、入学した。俺らはやっぱ何度でも再会する運命のダチなんだと確信した。
高校は同じ部活に入って、会えなかった5年を取り返す勢いで一緒に遊んだ。
センター二日目が終ったその日、俺らは将来を語り合いながら魚民で飲んだ。
農学部に合格したら、一生懸命英語も勉強して海外で農業のボランティア活動をしたい、と奴は目を輝かせていた。
素直じゃない俺らが、こうやって素直な気持ちを語れるお互いは本当にかけがえの無いダチだった。

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結局、俺は地元の大学に合格して進学、奴は受験に失敗して滑り止めで合格していた制服を着る公務員になった。
高校卒業した後も、よく飲みに行ったり、遠くまで一緒に旅に出たりした。去年の春くらいまでは。
俺は理系3年生の忙しさと生活費の為のバイトで忙しく、奴と遊びに行く機会を失っていた。そんな中、去年の9月のある夜に職場関係者から電話を受けた。「○○(奴)が今日自殺した」って。
慌てて奴の母親に電話して、これから伺ってもいいですか?とだけお願いした。
死んだかどうか、なんて聞けなかった。母親はいつもの落ち着いた声で、「うん」とだけ言った。ほらな?やっぱ間違いなんだよ。
奴はよくある名前だ、他の誰かとの間違いに決まってんだろ。あいつの家についたら笑って当分ネタにしてやる。そんな事を考えながら電車を乗り継いで、深夜に奴の実家に着いた。
でも、間違いじゃなかった。
仕事に真面目すぎるくらい向かっていた奴は、思い悩んで首を吊った。
後日分かったことだが、変わり者ゆえに、小学校の時のように組織の中でイジメにもあっていた。
たった一本、電話でもしてくれれば止めに行ってやったのに。辛かったら仕事なんてやめちまえよって笑いながら酒を飲めたのに。
いつまでも馬鹿な俺らでいられたのに…
制服を着たまま眠り続ける奴に、俺は何度も何度も叫んだ。

この夏、俺は奴が成人式で一度だけ袖を通したスーツを着て望んだ院試に合格した。
結婚式を奴が仕切ってくれると言っていた婚約相手との同棲も4年目を向かえ、具体的な結婚について話し合っている。奴のせいで、友人代表探しなおさないといけない。

先週、俺は九州へと奴の墓参りに行った。
「高校入試で偶然再会できた時みたいに、今度生まれ変わっても必ず会えるよな?俺はお前と二度と会えないなんて、思っちゃいないんだよ。」
墓の前で俺はそうつぶやいた。
もうすぐ、奴が天国という学校に転校してから1年が過ぎる。

俺の親友について聞いてくれ 現在 131pt 泣けた

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