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弱い君の悪い癖

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名前:柚樹 投稿日:2010-08-28

私の大好きな君も私を好きでいてくれたと知って、本当に嬉しかったです。
明るくて楽しくて、クラスのムードメーカーの君は、私にとって太陽みたいな存在でした。
恋人になって、君が初めて私に弱音を漏らしたとき。「お前が考えてるほど、俺は良い奴じゃない」って。私は、何を言ってるんだって笑った。君は、すごく優しくて良い人だから。
君は私と付き合ってから、どんどん弱くなりました。君の悪い癖は、「俺のこと嫌だって思った?」って私に聞いてくること。そんなこと思うわけないのに、変な人だな。いつもそう思っては、大丈夫だよって君を慰めました。
泣きながら私に「好き」って言ってくれる君は可愛くて、いつものかっこいい君とのギャップもあって、私はますます君が好きになりました。
そんな気持ちを、上手く伝えられなかった私が悪いんだと思います。君は突然泣いたりするようになって、病院に行ったらうつ病だって。それを知った君は、更に塞ぎこんでしまいました。
私に迷惑がかかるから、別れようって辛そうに言いましたね。それでも私は嫌だって言い張りました。君を守りたくて仕方なかった。愛していました。

優しくて、いつも私の幸せを一番に考えてくれた君を、私は手離したくなかったんです。私の身勝手な思いで、君を繋ぎ止めただけなんです。

私の前では明るく元気に振る舞ってくれた君の左手首に、小さな切り傷が目立つようになりました。やめてよって泣きながら君を叱ったら、ごめんって泣きながら私に謝ったね。ごめんって言うべきなのは私の方でした。私が君に無理をさせていたのに。
私はまだ、明るいムードメーカーな君を諦められなかったんです。君が変わっていくのが嫌だったのかもしれません。そんな私の卑怯な心が、人の感情に敏感な君には、はっきり伝わっていたんでしょうね。

車道に駆け出して車に跳ねられて、もう半年も君は眠ったままです。自殺未遂なんて聞いた時には、悲しみより怒りの方が強かった。私はあんなに君を支えたのにって、身勝手な考えで目覚めない君に怒鳴りました。そんな私に、君のお母さんは泣きながら謝ってくれました。君の優しさはお母さんに似たんですね。

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それから、君の書いた遺書を読みました。私への愛とお詫びの言葉でいっぱい。「こんな俺を愛してくれてありがとう」って、それはこっちのセリフです。それで初めて、私は自分がどれほど卑怯で弱い人間なのかを知りました。君なんかよりずっと弱い私。君がいないと、生きていけない私です。早く起きて、私を叱ってください。

もうすぐ、お互い18歳になりますね。未だに君は目を覚まさないけど、私は結婚式場のパンフレットを見るのが、毎日の楽しみです。受験する大学も決まったし、学生の新妻なんて素敵でしょう?
あとは、君が起きるのを待つだけです。お医者さんに何て言われても、私だけはずっと、君の側についててあげるつもりです。

弱くて優しい、私だけの君。そろそろ起きて。もう夏だよ。7月になったら、一緒に海に行きたいな。

弱い君の悪い癖 現在 240pt 泣けた

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